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苔の生す秘境の探索 Adventure Biking (動画あり)

支笏湖には苔の洞門という観光スポットがありますが、

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平成13年6月に岩盤の一部が崩落し、洞門内に入ることができなくなったため、

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現在では入口付近に観覧台を設置してそこから見える部分のみを開放しています。

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そうです。 洞門の中に立ち入れなくなってもう10年の年月が経ちました。

崩落の危険性が故に立ち入れないとなると今後も一般開放される可能性は極めて少なく、

層雲峡の小函しかり、知床のカムイワッカの湯の滝しかり、各地では崩落による立ち入り禁止措置が取られて

もう直に目にする事のない絶景が増えています。

野湯への林道等もヌプントムラウシ温泉に行く林道がやっと開通したと思ったら、また崩落と倒木で直ぐに通行止めになりました。

特に経済活動に無くてはならない訳ではないので復旧予算も付かずに放置されるケースが悔やまれます。

そんな苔の洞門の現状ですが、ネットを徘徊しているうちにこんな情報に行きつきました。

”苔の洞門の入り口だけで満足出来ないあなた、実は同じような地形が他にもあるんです…”と。

そこは風不死岳を挟んで逆側にある楓沢の洞門というのだそうです。

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本家の洞門は昔から樽前山登山のルートとして利用されていましたし、見栄え規模共に観光地に足るという事で整備されていましたが、

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楓沢の洞門の方は、観光地化もされず人知れず佇んで、一部のマニアな登山家のみ知る存在だったようです。

樽前山の周辺には樽前ガローといいもしかしたら似た地形が他にもあるのかも知れません。

今回はそのひとつ楓沢へのアプローチの仕方の情報を入手しましたので早速Fat Bikeを持って出陣です。

スタート地点はモラップのキャンプ場。

そこから美笛に向かってサイクリングロードを走ると、大した走らないで右手に紅白ストライプの柵のある小橋が現れます。

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橋の下に降りると側面にかえでばしと表記がありますが、

橋の上から橋の名前を確認する事はできません。

隣に国道の橋が架かっていますが、こちらには紋別橋と表示されています。

観光地ではありませんので保守されてはいませんので倒木を避けながら先に進みます。

徒歩で20分程度で洞門に到着します。

洞門の中にも倒木が行く手を阻んでいる箇所があります。

樹皮が無く、苔が生す湿気地帯で滑りますので注意して下さい。

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峡谷を過ぎてガレてきたら終点です。

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やはり本家の洞門に比べたらかなり規模は小さいですが、苔の洞門を鑑賞できるマル秘スポットです。

こちらをあとにして次なるは本家の洞門に向かいます。

本家の洞門は前述しました様に1洞に2m位の岩の崩落が起きてからもう10年も立ち入り禁止措置が取られております。

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入り口付近にも雨の浸食や、

冬季に割れ目に入った水が凍って体積が増えて割れ目を促進させる事による亀裂の成長によっていつ崩落するかわからない場所も2か所程ある為、

1洞の入り口に立ち見やぐらが造られてそこで観光客はシャットアウト登山道としての利用もダメ。

しかし、隣にある林道から奥にある2洞に行く方法の記載がネットにありました。

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入り口がダメなら出口から攻める的な半ば強引な方法です。

風不死岳周辺はヒグマの密生地域ですので注意が必要と脅しておきます。
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その林道を登って行くと涸沢にぶつかります。

林道はその先も続いているようですが、この涸沢は車では越えられそうにありません。

この涸沢を下流に下って行くと数百メートルで2洞の先端に行き着きます。

途中に火山観測関係の土石流の観測装置があります。

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そこにも対岸に別の林道があり工事標識がありましたので、

こちらからも行けると思いますが、今回はチャレンジしませんでした。

上流にあたる2洞は長さでは1洞を上回るものの、下流の1洞に美しさでは敵いません。

通常の川でも上流の方が大きな岩がゴロゴロして、下流の方が石が小さいのと同じで、

上流の2洞の方が荒い感じ、繊細な美しさは1洞が上。

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下流の方が地面は川砂だったり、流れに浸食された岩の湾曲やオーバーハング等の美しさは1洞には敵いません。

あれだけ天気が良かったのですが後半天気予報通りに雨が降って来たので退散しました。

森の中だったので大した濡れもせず戻る事が出来ました。

帰りはついでに野趣溢れる天然温泉のある丸駒温泉に立ち寄りました。

支笏湖の湖畔にあり、浴槽と支笏湖が繋がっているので湯面と湖面が同じ高さ。 本日で140cm立位での入浴。

冒険の締め括りには持って来いの温泉です。

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秋の雰囲気BGMとして、N'DAMBIをチョイス



苔の洞門HPはこちら
by CLUBJAZZY | 2013-10-04 23:40

FatBikeに憑りつかれた哀れな人生の記録


by CLUBJAZZY