MOONLANDER & pugsley 雪上走行検証

MOONLANDERを購入して日々乗り回した感想はPugより鈍重という事。

乗り回すうちに何だかPugが至って真っ当に感じ始め、Pugのバランスがよく考え抜かれた素晴らしいバランスの上で成立していると思えてきた。

そこで、どうして最初に3.7インチのタイヤに決定して発売されたのかと云う事について思いを巡らせた。

自分が考えるに、試作品では3.7インチより太いタイヤもテストされ、その浮揚感とペダリングのバランスが最も噛み合ったサイズが3.7インチだったのではないだろうかと。

今回のMOONLANDERの発売は、挙って追従する他社に対しての更なる先駆者SURLYのアドバンテージを誇示するもので、

本来設計者の意図した正常な調和は3.7インチタイヤのPugにあり、Moonはその肥大してアンバランスになる4.7インチタイヤを軽量化したリムでつじつまを合わせたように感じた。

そこで今朝は天気が良かったのでPUGSLEYとMOONLANDERの雪上走行テストを実施。

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テストの場所は近所のクロスカントリースキーのコース。

まずはMOONLANDER。

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普段、転がり抵抗が少なめでもグリップがそこそこ確保できる0.5気圧位と、タイヤにシワが寄るゲージの針が振れない位の低圧の比較。

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向って右側が0.5気圧(高い方)左側が低圧。

影の状態からも判るように低圧の方が雪面にタイヤが刺さり込まない、より多く浮力が得られている。

では、タイヤの幅はというと、

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0.5気圧で120ミリで、

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低圧では140ミリと、実質20ミリ程度しか変らないが雪面の凹み方は歴然。

前回記述したタイヤ上部の幅は110ミリ程度なので接地幅は実に1インチ以上の広がりをみせる。

それでは更にPUGSLEYを投入して比較。

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いちばん右側がPUGSLEYの0.5気圧。

雪面への刺さり込みがいちばん深い。

MOONLANDERに比べ丁寧なペダリングが要求され、しかもハンドリングが少し振らつく。

この時のタイヤ幅は100ミリ。(上部測定90ミリ)

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では、PUGSLEYのタイヤ空気圧をシワが寄る程まで低圧に下げてみる。

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幅はMOON~と同じように10ミリ広がり110ミリとなる。

数値ではたかが10ミリなのだけれども、雪面の凹み具合は全然違う。

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左からPug高圧、Moon高圧、Moon低圧、Pug低圧。

Moonの低圧では、コースを走行しても殆んど荒らす事無く走行が可能。

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Moonの高圧時とPugの低圧時はほぼ同じ位の浮力が得られるが、

Moonはそこから低圧にすると更なる浮力のアドバンテージが得られる。

ただ、どちらの車輌もエアー圧をトコトン下げてシワが寄る位まで下げてしまうと、

通常の路面を走行する時にはペダリングが重く、タイヤがグリグリして安定せず、しかもリム打ちのリスクが高まる。

しかし、一転浮力が欲しい路面ではその悪癖は姿を消してとても素直な様相になる…速度は出ないケド。

インターバイクショー等で試乗した色々な試乗記を見るとその乗り味はあまり変らないとどの試乗記にも書かれているが、

硬い路面で高い空気圧では差が判り辛かった様だが、路面の状況が良くない処では顕著な差が露呈した。

MoonにはPugよりも明確なアドバンテージが存在した。

それだけのアドバンテージを持ちつつも硬い路面で高エアー圧で走行する際にその差をあまり感じられない転がりをする。

それでも、ちょろちょろと冬季の歩道を程々のエアー圧で走行すると、

接地面が広い為にやはり走行抵抗が増してPugと同ポジションから始めた姿勢はより力が入るXC寄りの低ハンドル化の方が今のところしっくり来ている。


納車前に試乗が出来たと喜んでいた秀岳荘の方は、

”個人的には、FATスキーをどうとらえるか、、ということに
通じてくるような気がしますね。同じFATにしても、マウンテンツアーに要求されてくるすべての
要素を無難にまとめようとした(深雪あり、ウィンドパックあり、グズ雪あり、、など)板が
必ずしも太さ一辺倒ではない、、それがPUGなんでしょう。そういった意味では、Moon
に関しては正真正銘のパウダーガン、と言えるのでは、、と考えますねぇ。そうなってきますと
パウダーガンが圧雪斜面、ゲレンデなどでは持て余してしまうこともあるように、ものすごい状況で
無ければMoonを持て余してしまうかもしれませんね。” と、

う~ん。スキーに例えると判り易~いかも。

あと、Moonで自分が不便に感じたポイント。

①マイクロシフト社製のサムシフターがブレーキ操作の邪魔をする。

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自分はここはラピッドタイプに変更予定。

②タイヤの幅が太い為、タイヤの着脱時にブレーキキャリパーがタイヤにめり込む。

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無理に通そうとした時にリムに傷を付けてしまう恐れがあるので慎重に行わなければならない。

特にリアは、トラックエンドで外装変速なのでPugでも嵌めるの大変なのに、更にブレーキも引っかかるようになった。

しかも、フレームが大きくオフセットしているのでかなり難しそう。(リア着脱はまだ未経験)

今回のレポートはPugを誉めて、Moonを蔑む様に感じるかもしれませんが、そんな事はありまっせん。

Moonというインパクトの強い車輌が増えたにも係わらず、其れによって色褪せないPugの魅力に言及したと云ったところです。

MoonやPugの購入を検討している人に少しでも参考になってくれれば嬉しく思います。
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Commented by pps at 2012-01-15 23:42 x
この記事はとても参考になりました。ありがとうございます。
Commented by CLUBJAZZY at 2012-01-16 23:27
そう言ってもらえると嬉しいです。
by CLUBJAZZY | 2012-01-08 10:11 | Comments(2)

FatBikeに憑りつかれた哀れな人生の記録


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