Fat Bike 検証 其乃壹 百聞は一見にしかず…
2012年 03月 11日
MONICA " before you walk out of my life "
太いタイヤの優位性は色々と言葉で説明されていますが、
それを映像で比較検証したモノがなかなかないのでちょっと試しに作ってみました。
アドベンチャー・バイクの取り合えず走行できる事が大事という走行能力を動画で見てもらえば、
分かりやすいだろうと不定期に比較してみたいと思います。
細いタイヤには地面と接地する狭い面積に重量が集中する為、
柔らかい路面では路面を断ち切る力が大きく働きますので、路面を崩しながら沈降します。
地面が崩れない硬い路面では狭い範囲に高い圧力でタイヤを押し付けますのでしっかりとしたグリップが得られるのですが、
Fat Tire は相反してその大きな接地面積で重量を分散して路面を極力崩さない事と、
より広い範囲に働く摩擦力を推進力とグリップに生かすという事が基本コンセプトです。
よってFat Tireは地面を傷めない=より地球に優しい乗り物なのです。
そんなFat Bikeでも柔らか過ぎる路面ではペダリングのタイミングに合わせてアップダウンを繰り返す事があります。
自転車に跨りながら2台の体重計に乗って静止状態の重量配分をみてみたところ、
フロントを”1”としてリアには”1.4倍”の重量がかかっていました。
更にペダリングをする事で踏み込みが路面を押し付ける力となってリアタイヤを沈めようとする力として働きます。
歩行や走る時でさえ体重の何倍という力が足にかかる様にペダリングでも相当な力がかかっていると思われます。
こういう路面でスムーズに走行するには、リアタイヤの浮き沈みはペダリングを踏み込むこぎ方から、
FIX(足が止まらない固定ギア)をこぐ様に回転させるというイメージにすると、上下動が減少して揺れなくなります。
トラクションを均一にかける感じです。
そして、リアタイヤの方に荷重が多くかかって沈み込んでいるので、
乗車位置をサドルの前方ギリギリ、若しくはそれより前方に移動する事で重量配分が均一化されてスムーズに走行が可能になります。
普通に乗ってどんな差が生じるかを比較する為に今回はやってませんが…。
こんなトコなんか走らないのでそんな能力なんか要らん!というあなた…。
この余裕の走りは圧雪の歩道やトレイルでも振動の吸収という恩恵で自転車の走行を助けてくれ、
特にペダルをこがない状態で惰性で進む距離が短い路面では普通のMTBよりも優位性は高いです。
遅くないんです。重くないんです。
まあ、この辺の話はリンクにもある”秀岳荘自転車売り場”のブログがかなり語っておりますので大変参考になります。
ここまで語っているのは日本一だと思いますケド。
Fat Bike が気になる人へのアドバイスではありますが、内心正直あまり増えるのもねぇ~。
だって、普通に乗っていてもみんなが興味津々なんで、浸透しすぎたら自慢できなくなるの嫌だもん。
by CLUBJAZZY
| 2012-03-11 07:35